育児講座 No.17  歯の健康! 

 
   

 
      「虫歯は感染症である。」という大きな全面広告を見たことが在りました。歯科医にお世話になる事の多い私は本当に身につまされる広告でした。  
      私は随分と虫歯に苦労してきたからです。幸いなことに子供達は今のところ歯科医にはあまり縁がなくて本当に感謝です。  
      私の、虫歯は実は3歳の時に始まりました。当時は戦後すぐで郷里の山村に疎開していました。不自由な山暮らしだった様ですが幼かった私には、田植えや風呂の水汲み、山遊びの楽しい記憶ぐらいしか残っていません。しかし、母から聞いた話には本当に嫌になる事があったのです。  
      隣家のおばあさんが、乳歯の生えた私に「いいこだね、オバサンがキャラメルをあげるわよ、と言って口から出してきた嘗めずりした汚らしいキャラメルを私の口に入れたのです。その人は酷いの虫歯で殆ど歯抜けの黒く臭い口をしていたのです。母はすぐに私の口を洗った様ですが、どうもそれが原因らしく以来、家族の中で私だけが酷い虫歯に悩まされました。  
      あの時、強力な虫歯菌に感染してしまったのです。田舎の事ですから、塩以外に満足な歯磨きはありませんでした。そんなわけで自分の子どもには虫歯を絶対に感染させないようによくよく注意しました。歯科検診の直後も、要注意です。万が一虫歯菌が検診を通して伝染していてはいけないので、よくよく殺菌力の在る歯磨きで歯を磨かせる必要があります。  
      さて、歯に関してはもう一つ問題があります。歯並びです。実は上の子は矯正歯科に10年近く通いました。時間も費用もかかりました。そして大きな親不知の抜歯も必要でした。しかし、下の子は全くその必要がありません。その様な違いが起きた理由は実に単純な事なのです。  
      最初の子どもは、家内が張り切って離乳食を奮発していました。私など食事のおかずには、子どもの離乳食のカスをあてがわれて本当に閉口したものです。野菜、根菜、魚介類、特に清水漁港で美味しいタラが私は大好きでしたが、子どもの離乳食のダシガラのタラには参りました。  
      そして、下のこにも家内は同じ様に離乳食を作ろうとしたのです。しかし、下の子は味覚が発達していた為か、一切離乳食を口にしませんでした。家内は仕方なく、大人と同じ普通の調理をしたものを乳児に与えたのです。その結果、当然のことですが乳歯も揃わない子はしっかり噛まなければ食べる事が出来ませんでした。  
        すると下の子は歯が美しく生え揃った為、歯の矯正の必要がありませんでした。そう幼い時から固いものを食べたので顎の発育が良く、歯並びが自然によくなったのです。  
      育児書を読むと美しい離乳食の作り方がいっぱい紹介されていて、それが当然正しいと思ってしまいがちです。なんの疑問も持たず、幼い子どもに与えてしまいます。しかし、それが後になって、歯科矯正の原因となることは誰も教えてくれませんでした。そしてそんなことは育児書のどこにも記されていませんでした。これは医師と出版社の陰謀ではないかと思うほどです。  
      今日は、我が家の失敗から健康な歯に育てる事を考えました。  
       
       
       
       
       
       
       
        
        2006年11月08日 00:08:45  
   

 
       
       
       
         
   
 
   

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1998. 5. 19   初  版   167p. 7Mb        2006年11月08日 00:08 更新
 

 
       
   

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